欧州―日本におけるサイバーセキュリティ/プライバシーに関する連携
EUNITYプロジェクトは、2017年6月より実施している欧州と日本におけるサイバーセキュリティ/プライバシーに関する活動の発展および推進を目的としたプロジェクトです。欧州委員会 (EC) のHorizon2020 CSAプロジェクトの一つです。本プロジェクトを通じて欧州各国と日本とのサイバーセキュリティおよびプライバシーに関する研究開発、ならびに当該分野における各国の動向調査と将来的な課題に関する議論と連携を促進します。
本プロジェクトには、欧州側からフランスのIMT(研究代表組織)、スペインのATOS、ギリシャのFORTH、ポーランドのNASK、ベルギーのKU LEUVEN大学の5ヶ国5組織が参画しています。日本側は、奈良先端科学技術大学院大学、東京大学、明治大学、北陸先端科学技術大学院大学、JPCERT/CC、情報通信研究機構 (NICT) の6組織が参画しています。(各組織の詳細は”参加組織”のページをご参照ください)
プロジェクトの目的
- サイバーセキュリティ/プライバシーに関連する研究・産業の最新動向を議論するために,両地域の様々なステークホルダ(政策担当者者、産業・学術有識者)を招いたワークショップを欧州と日本で開催します(計2回)。本ワークショップを通じてサイバーセキュリティの諸課題および個人情報保護方針の動向および課題に関する意見交換の奨励、促進ならびに支援を行います。また,ワークショップを通じて得られた当該分野における諸課題や知見は、欧州のECSO, EOS, NISならびに他のCSAプロジェクトにフィードバックします。
- 2017年10月に東京大学にて第1回ワークショップを開催(詳細)
- 2018年度に欧州にて第2回ワークショップを開催予定
- 欧州と日本間においてサイバーセキュリティ/プラバシー分野の研究・産業エコシステムと政策立案者の潜在的な連携可能性を明らかにするために、両地域で関連するサイバーセキュリティ/プライバシーに関する法律・政策・各国の重要課題・ロードマップについてEU全体 (NIS Platform、cPPP) と加盟国それぞれの取り組みを列挙し対応関係を明らかにします。また、「日欧サイバーセキュリティ/プライバシに関する戦略的研究及び革新的アジェンダ (EUJ-C&P-SRIA) 」と本プロジェクトの調査・ワークショップにて収集した情報を比較し共通する課題とその優先順位を明確にし、広く活用していきます。
- 本プロジェクトの成果と欧州のサイバーセキュリティに関する企業・大学・研究機関の主要な研究開発者のワークショップ参加を通して、欧州における革新的なサイバーセキュリティに関わる活動の促進と同時に諸活動の国際的認知度の向上を目指します。
[補足]
- Horizon2020: 2014年から2020年にかけて欧州にて実施されている研究及び革新的開発を推進するためのフレームワークプログラム(URL)
- European Cyber Security Organisation (ECSO) : 欧州サイバーセキュリティ機構 (URL)
- European Organisation for Security (EOS) : 欧州セキュリティ機構 (URL)
- Platform on Network and Information Security (NIS Platform) : ネットワーク情報セキュリティプラットフォーム
- cybersecurity Public-Private Partnership (cPPP) : サイバーセキュリティに関する官民パートナーシップ